派遣で働く40代の仕事特集「介護職」

要介護者をサポートする「介護職」

「介護職」は年齢に関わらず、派遣として活躍できる仕事です。長く活躍できる介護職に興味がある人は、具体的な仕事内容をチェックしておきましょう。今回は在宅介護と施設介護に共通する、介護職の基本的な仕事内容を紹介します。
まず「モーニングケア」と呼ばれる、起床介助の仕事があります。介護を必要とする人に対して、朝の身だしなみのサポートをします。普通の人がするように、起床後の着替えや洗顔、整髪などを行う際のお世話をします。「食事介助」も仕事のひとつです。食事を口まで運ぶことが困難な方のために介助をします。噛む力や飲み込む力が弱くなっている方のために、調理を工夫する必要もあります。野菜などの食材を柔らかく調理したり、細かく刻んで飲み込みやすくします。さらに「排泄介助」も重要です。自分でトイレに行けない要介護者のサポートとして、トイレまで車いすに乗せて移動を行う仕事や、寝たきりの方のためにおむつを交換する作業などを行います。排泄行為は介護をする人とされる人の信頼関係が重要です。相手の気持ちを思う優しい心と、プライバシーを大切にするプロ意識が必要になるでしょう。

様々な介護の仕事内容

「トランスファー」と呼ばれる、介護を必要な方が移動するのをサポートする仕事も基本的な仕事のひとつです。車いすに乗せて移動してもらうケースもあれば、寝返りをサポートするケースもあるなど、要介護度の高さにより作業のレベルも変わります。「入浴介助」も同様で、要介護度によりサポートの内容が変わります。自分で歩いて浴槽に入れる方をサポートする場合は、事故が起きないように見守ることが介護職の仕事になります。自力で浴槽に入れない人のために、特殊浴槽などを利用した入浴補助の仕事もあります。就寝時間前には「ナイトケア」を行い、寝る準備のサポートを行います。その他にも掃除や洗濯などを代行したり、レクリエーションの場を作り精神面のサポートを行うこともあります。身体的な介護から精神的な介護まで、介護職の仕事はたくさんあります。

派遣で介護職をするメリット

派遣として介護職をするメリットは、就業時間を選択しやすい点です。正社員として介護職の仕事をすると、介護施設で宿直をするなど夜勤をする必要がある職場が多くなります。派遣会社に登録して「夜勤なし」「短時間勤務」などの条件で契約を結べば、夜勤や長時間労働などを避けることができます。要介護者のことを思い、介護を頑張ってしまう人ほど、派遣として働くことで無理のない働き方をすることができるでしょう。また働き始めて自分に合わない職場だと気付いた時に、派遣なら就業期限がありますのでずっと我慢する必要がありません。一方でアルバイトやパートに比べて派遣社員の時給は高く設定されていますので、自由に働けて時給も高いというメリットがあります。